ドラマCD制作覚書

今回、夏に向けて制作する「蒼のプレリュード」ドラマCDは
漫画の付属という位置づけですが、だからと言って制作が
楽になるというものではありません。


前回の体験版と異なり今度は更に出演者も増えます。
自宅収録ではなく、スタジオでの収録となります。


私は元々脚本家ではありませんが、芝居をやっていた頃に
脚本書いたり、書かせたりしてました。
漫画のプロットの時もセリフ進行ですから、書くのはあまり
苦になりません。


ただし、ラジオドラマやオーディオドラマ(ドラマCD)等のような
「音」だけで表現する物は脚本の書き方が若干異なります。


そこでどうするかってゆーと、後はもう何でもそうなんですけど
本買ってきて書き方のフォーマット勉強して根性で書きました^_^;
あらゆるソフトもそーやってひたすら本読んで、関係サイト見て
努力でカバー!よく「なんでもできるね」と言われますが違います。
ひたすら根性です!


音声ドラマでは「ト書」は存在しません。
全て「音」で状況を表現します。
この前「やっと家に着いた〜」というセリフを書いたら
エンジニア君に「セリフで場所を言わせたら負けだ!」と力説された
ので削っちゃいました(^_^;)
またセリフのバランスとかSEのバランスとか難しい!
テレビとは感覚がまるで違いました。


で、スタジオとなるとレンタル時間もありますから効率よく
進めなければならない。だから今度は「制作手順」を勉強する訳です。
リハーサルやって、原稿の直し入れて、本番録りして、リプレイして
録り直して・・・のエンドレスをします。
ん?ナレーション収録と変わんないか(-_-;)


録っただけの音は声しか入っていませんし、抜き取りなんかをした
場合はそれと合体させたり、カットしたりします。
その後、BGM入れたりSE入れる仕上げをして行きます。
で、このBGMやらSEは自然に準備される訳がないので、脚本が出来た
段階で大体の準備をしておきます。耳で全て聞くので音で表現する
しかないのです。このSE準備が結構大変です。
複数で分業しているなら良いのですが、我がサークルの場合、
私が全部担当となるので、時間配分を良く考えて用意しないと泣く目
にあいます^_^;


今回、キャスト募集を七音役のnoaさんがお手伝いして下さっているので
とても助かっていますが、あれを一人でやれって言われたらもう逃亡
しているかもしれません(T_T)有難うです☆


BGMも著作権に注意して、フリー素材やオリジナルを使用するのですが
オリジナルも予算の関係があります。しかし、フリーの音は結構薄い。
テレビ業界でよくつかわれているBGM素材は1曲2,000円で買う事も
できますが、物凄い膨大な量があり、そこから
「このシーンにぴったり〜☆」という曲を探すのは時間がいくら
あっても足りません。その辺り「妥協」との戦いです。


この編集が一番時間かかるんですよね・・・・
(ちなみに私はマスタリングはできません(^_^;))
はい・・・監督として指示を出しながら編集させます。
どこかでエイヤ!と妥協しなければ永遠に終わりません。


一番、嬉しいのは完成した時!
感動と同時に「ああ!もう少しこうすれば良かった!ああ!
意外といいじゃん?」とか思う訳です。それは漫画描いている時と
同じかな?


ともあれ、主催として収録を仕切るのは初めてのことなので
色々と人に聞きながら効率よくやって行きたいですね。